The Japan Society of Infrared Science and Technology

会長挨拶

第12代会長 廣本 宣久(静岡大学教授)

 木股雅章会長の後を受けて会長を務めます静岡大学の廣本宣久です。本学会の前身である赤外線技術研究会の20年間、1991年の初代会長三石明善先生の本学会創立から25年という長い伝統を持つ日本赤外線学会の運営に、できる限り務めを果たしたいと思います。
 本会は2016年5月に一般社団法人日本赤外線学会に移行します。日本赤外線学会は、学術団体として公共性の高い非営利活動を行っていますので、さらに税の取扱いなどについても明確にし、社会的な役割を果たして行きます。「赤外線の科学と技術の進歩に貢献し、その応用と普及を図る」(日本赤外線学会会則)ことを目的として、これに賛同する個人や団体が集まって、この目的のために研究発表会・総会・定例研究会の開催、学会誌の発行などの事業を行うという日本赤外線学会の役割は変わりませんので、しっかりとこれらの活動を実行して行きます。
 本会は電磁波の周波数・波長帯域のうち、赤外線領域の科学と技術の発展に責任を負う学会です。この赤外線の波長領域について、第5代会長板倉安正先生が学会誌10年記念号に、近赤外、中赤外、遠赤外の区分を提案されました。この提案は、国際標準化機構による光スペクトルバンドの規格ISO20473(2007年制定)の「近赤外0.78-3 [μm]、中赤外3-50 [μm]、遠赤外50-1000 [μm]」にほぼ対応しています。赤外線の利用分野により赤外線区分の名称はいろいろ使われていますが、少なくとも共通語として、ISOの赤外線の区分を知識として共有することが、赤外線の科学と技術の広範な発展に重要なことと思われます。その推奨も学会の役割と考えています。
 個人的な見解ですが、現在、赤外線検出器、分光素子、光学素子などの小型化、低コスト化によって、赤外線の応用と利用の拡大がブレークしていると考えています。これまで利用が考えられていなかったいろいろな対象のセンシング、モニター、分析に応用する新しい製品が生み出されています。これらを含め、科学的によく理解することにより、正確な赤外線の利用が促進され、更なる発展も可能になります。これらの研究開発のサポートも本学会の大事な役割と思います。
赤外線分野の研究開発を今後支える若手科学者・技術者、学生の育成は本会の特に重要な役割です。我国の少子化の中、人数が増えることは難しいですが、少ないからこそよりよくできることが質の向上と思います。企業・大学等の若手の一人一人を大切にし、高いレベルへの成長を助ける役割を高めて行きたいと思います。
 これからも皆様のご協力、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。

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